道を拓く人

2022年11月16日 08:06
カテゴリ: おたより

今日と明日は教室お休みします

🍁道を拓くひと🍁

お姑さんは
38歳くらいで
旦那さんが突然倒れて亡くなった後、
喫茶店を開業して
末っ子だった当時12歳の私の夫を含む
4人の息子を
女手一つで
大学まで行かせて
立派に育てた
男の人並みに稼いで
仕事のできる
すごい人ですが

とてもそんな苦労したようには見えず
純朴な可愛らしい感じで
不思議な人でした。

私は一回も
お姑さんに嫌なことを言われたことがなく、
というか
お姑さんが
誰かにきつく言ったり
嫌なことを言うのをみたことがなく、
いつも機嫌良く
讃岐弁で素朴な感じ

夫がなくなる2週間ほど前、
急激に動けなくなって、
手土産のみかんを食べることがもうできないのを見て、
「みかんを
一口で食べりよったのになぁ」など
讃岐弁で
平気な感じで言うので
息子が倒れても
案外辛くないのかなぁと
私はびっくりしたのですが
そのあと何日かして、姑はくも膜下で倒れ入院して
夫のお葬式に出ることができませんでした。

お姑さんは
苦しい時も
弱音を吐かず
いつも機嫌良く
穏やかに心を保つ
習い生の人なんだと
初めて気付きました。

彼女の息子である
夫も
絶対に弱音を吐かなかったなぁ。

義兄が
夫が亡くなったことを知らせるのを禁じたため
喫茶店に行くと
お姑さんは
不自由になった体で
しげるは良くなる、
たかちゃん世話かけるなぁといつも
私に言っていました。

時々苦しい時
姑の喫茶店に行って
話を聞いてほしい
などと思ったりしますが
姑さんは
自分の夫だけでなく、息子が倒れるという
私よりもっともっと
ものすごくしんどいことに
耐えてるんだなぁと思い直したりしていました。

姑の商売の話、
お金の話
面白かった
腰の骨を骨折したりしても、
決して商売を休まなかったなぁ

道を拓く人
自分で成し遂げる人
本当に強い人は
案外に
柔らかい心で素直で率直なんだなぁ

先人のバトンを
私なりに受け取って
私なりに頑張ろうと
思っています。

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